鍼灸師の間では問題作として有名な本です。

巷でどの程度で読まれているのか分かりませんが、著者のサイモンシンっていう方は結構有名な本を書いているようです。岩瀬書店の海外ノンフィクションコーナーでは、棚に横置き(表紙が正面の置き方)されていました。結構売れているようです。

鍼灸師にとって何が問題か?

一言で言うと「鍼灸は効きません」と書いてあります。
しかも、アマゾンの書評や、本のタイトルでネット上を検索すると、この本の内容に賛同する意見がたくさん見られます。この本を読んだことで「鍼灸は効かないんだ」と思う人がたくさん出てきているようです。

「鍼灸は効かない」って書いてあって、たくさん売れている。そしてその内容は確かだと思われている・・・、問題ですよね。

読んでみた印象は、
はじめから「鍼灸は効かない」というゴールを設定して、そのゴールにうまくつながるように、情報を取捨選択しているような感じです。
あくまで「感じ」で、明確に根拠を示せるわけではありませんが・・・

全日本鍼灸学会のサイトでは、“「代替医療のトリック」の鍼治療に関する記述の問題点”が掲載されていますので、参考にご覧下さい。
また、別の反論も新しい学会誌の最新号に掲載されています。

私もこの本に対してスラスラと反論できればいいのですが、力不足です。

もっと鍼灸の科学的な研究について、深く勉強しなければと思います。この本に対しては鍼灸師が誰でも知っているような生理学的機序を知っているだけではダメ。全然不十分です。(そのくらいロジックはしっかりしているような印象です。だから問題なんです。)
そして、その内容を知ってもらう情報発信をしなければダメです。しかもみんなで情報発信しないとダメ。数にしてどのくらいか分かりませんが、この本で「鍼灸は効かない」って思った人はたくさんいるはずです。その人たちに届くように強く情報発信しないと。

悔しいですが、勉強不足で今すぐには反論出来ません。
時間がかかるかもしれませんが、しっかり調べて正しい情報を発信していきたいと思います。

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