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『病歴を聴くと治療がわかる』(医道の日本) 著者:小出良子、山口 功

鍼灸師向けに書かれた本です。今日の記事は”勉強しています”ということをアピールするためのものです。いくら良い本だからといって、一般の方に専門書を紹介するほどズレていません。

この本では、医療面接(患者さんの話を聴き取ること)⇒身体診察(簡単な検査)⇒治療と勧めていく鍼灸治療のプロセスの中で、何を聴き、どのように考え、判断していくかについて、現代医学の考えに基づいて書かれています。この視点から、鍼灸師を対象に書かれた本の中では、最新のものだと思います。

  • 患者さんの病態を把握するには、病歴(=患者さんの話の内容)が検査結果より重要であること
  • 客観的な数値(「感度」や「特異度」という病歴が病気を示す確率)を用いて、情報を整理することが重要

これらの内容は、鍼灸の分野では新しい取り組みだと思います。現代医学の分野ではこういう考え方があることは知っていましたが、鍼灸の分野で実践していることに驚きました。

実はこの本の内容の一部は、医道の日本という鍼灸師を対象とした月刊誌に連載されていました。しかし、読んでいてその内容の重要性に気付いていませんでした。自分の鈍感さにも驚きです。

この本の著者の先生方のグループでは、現代医学の医師の取り組みを見習い、病歴(患者さんの話の内容)を重視し、EBM(科学的根拠)を用いる鍼灸臨床を取り入れ始めたそうです。

鍼灸は伝統医学といわれますが、現代医学の知識を積極的に取り入れていくことは非常に重要だと思います。このように優れた本を参考にして、日々頭の中を更新して行きたいと思います。