風邪が流行る時期になってきました。鍼灸治療は、風邪にも有効です。

以下は自分自身で治療した経験です。

風邪の引きはじめ、のどがイガイガする程度のとき、手足やお腹に鍼をして仕上げに足のツボにお灸をすると、直後からのどの不快感が和らいで翌朝には治っています。

倦怠感や首筋の寒気がするような場合は、少し経過が異なります。治療直後から少し怠さが酷くなり、夜に発熱して朝には解熱して治っている場合が多いです。おそらく、治療せずに放っておくと喉や鼻の症状で数日間苦しんだであろう風邪が一晩で治ってしまいます。

これらは、自分自身では治療できますが、患者さんに対してはちょっと難しいと感じます。

まず、使うお灸が透熱灸といってモグサの火が皮膚に直接触れるタイプのお灸です。もちろん、小さいですが火傷を伴います。火傷を伴わないお灸では、効き目が弱いです。

また、発熱を伴うことがあるので「治療のせいで熱が出た」とお叱りを受ける可能性もありますし、前もって「すっきり治りますが、発熱するかもしれませんよ」と言うと「やらなくていいです」と皆さん断ります。

では、一般の方々の風邪には鍼灸が使えないかというと、誰にでも有効といえる方法がひとつありました。

風邪の治りかけの時です。「発熱後に怠い」とか「ほかの症状は治まったのに咳だけが出る」というような場合、鍼灸はよく効きます。発熱後の怠さに関しては、震え産熱による筋肉痛や筋疲労なので、筋肉をほぐすと楽になります。咳に関しては、病原体の種類によっては注意が必要なものもあると思いますが、ほとんどは、呼吸に関する筋肉の疲労(例外なく咳のせいで筋疲労が起きてます)をとってあげると楽になります。

ちなみに、風邪の症状がひどくなってしまってからは、感染者を増やさないよう、外出を控えて人と会うのを避ける、というのが正解だそうです。「熱が高い、、、インフルかも?」⇒「病院行かなきゃ」とインフルエンザの診断をもらうために無理して病院に行くという日本の習慣は、感染拡大を予防する観点からはNGとのことです。感染症専門のドクターのお話で聞いたことがあります。