昨日と今日は、「第2回家庭医療サマー・フォーラム福島2011@いわき」(福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座)におじゃまして、家庭医療について勉強してきました。

県立医大の石井敦先生には、先月末の福島県鍼灸師会の夏季学術講習会で、家庭医療について講演していただきましたが、その際に今回のサマー・フォーラムにお誘いいただき、図々しく参加申し込んだ次第です。

図々しく申し込んだにもかかわらず、完全に部外者なのでドキドキしながら参加しました。

有名な岩田健太郎先生の特別講演

心理社会学的背景を考慮した患者さんへの関わり方

シネメデュケーション

フラ体験

臨床診断

家族図

震災と地域ケア

といった盛りだくさんの内容で、所々にワークショップを交えながら行われ、充実した時間でした。

「まさに我々鍼灸師が学ぶべき内容」というのが全体としての印象です。
単発でなく継続的に学びたい内容でした。将来的には、鍼灸版家庭医療(○○版と区切るのはNGかもしれませんが、その中でも鍼灸師が担う部分は鍼灸版家庭医療になるかと…)というものを作り、家庭鍼灸師を育てる本格的なシステムを作りたいなどという妄想も浮かんできます。

日本での鍼灸の利用率は7%といわれ、鍼灸師から見ると、もっと社会に貢献できる医療にもかかわらずその役割を担えていない状態です。この状態をなんとか改善したいというのが鍼灸業界全体の課題です。

鍼灸業界では医療全体や社会全体が抱える問題については、あまり考えられていません。鍼灸は社会の中で医療としてカウントされていないためか、自分たちの役割の外という意識なのかもしれません。しかし、将来的にもっと社会で広く有効に活用されたいのであれば、医療全体や社会全体に目を向けることは非常に重要です。いや、むしろその視点がなければ、広く有効に活用されるのは難しいとさえ思えます。

私個人として考える鍼灸(師)の理想像は、地域社会や地域医療の中で鍼灸師の担うべき役割を明確にして、身につけるべき能力を身につけ、社会に必要とされる資質を備えた鍼灸師が存在意義を承認され社会の中で一定の役割を託されるという形です。

家庭医療を学ぶことは、そういう理想像に近づくための一歩になるのではないかと思います。

とても有意義な2日間でした。福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座の皆様、ありがとうございました。