昨日は、全日本鍼灸学会東北支部の学術集会に参加しました。

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内容はタイトルの通り泌尿器科疾患の鍼灸治療です。過活動膀胱や前立腺肥大に対する鍼灸治療の研究をされている先生のお話を聞いてきました。

鍼灸治療を受ける患者さんでも、非神経因性過活動膀胱と推測できる方は女性にとても多く、また前立腺肥大の男性で鍼灸治療の効果を尋ねられる場合が良くあります。

過活動性膀胱かどうかを判断する問診項目が「OABSS」というものとしてまとまっていることは、今回初めて知りました。当院でも診療で取り入れたいと思います。ご自分が過活動性膀胱かどうか心配な方も、これを使ってみるといいのではないでしょうか。

前立腺肥大は「国際前立腺症状スコア」でチェックできます。前立腺肥大症は、器質的疾患(=器官・組織の形や構造に由来する疾患)なので、鍼灸の効果の守備範囲外※と思われがちですが、寒冷暴露などで自律神経活動に変動があるときに症状が悪化することや、調子の良し悪しがあることを考えると、器質的部分と機能的部分が混在した疾患であり、自律神経などに働きかけて悪化を改善できる鍼灸治療は、QOLの維持・向上に貢献できる治療法です。

※一般に鍼灸治療が有効なのは機能的疾患であり、器質的な疾患には効果が無いと言われている。例えば、折れて曲がった骨を鍼灸治療で真っ直ぐに戻すことはできない。しかし、前立腺肥大では器質的(形・構造の面で)で大きくなった前立腺を改善する事は出来ないが、自律神経の働きなどで一過性に悪化するような状態を改善することが可能であるため、一概に器質的な疾患だから無効とは言えない。