今日の郡山は朝からさわやかな暑苦しい青空が広がりました。「早過ぎるけど梅雨明けかな?」と思いましたが、午後になると雲が出てきましたし、天気予報も明日以降曇りや雨なので、まだ梅雨明けは先になりそうです。

 そんな暑い中、国際メディカルテクノロジー専門学校で行われた第13回全日本鍼灸学会東北支部学術集会に参加してきました。

 ちなみに国際メディカルテクノロジー専門学校は、私が鍼灸の資格を取得するために通った母校なのですが、今回使用したのは、私の卒業後に新設された看護学科用として作られた校舎でした。建物内はピンクの配色が多く、雰囲気が違いました。
 また、今回使用した教室は、集会や講演などで使用するための講堂でした。旧校舎(本校舎)には無かったモニターなどの設備が備えられており、今回のような学術集会には、相応しい環境だと思います。

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 午前10時からの講演1は、福島県立医科大学会津医療センター準備室の三潴(みつま)忠道教授による「会津医療センターの開設と統合医療 ― 現代医療における漢方の活用 ―」というテーマの講演でした。

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 「鍼灸は専門外」とのことで、湯液(=漢方)に関する内容でした。
 先生が歩まれた経歴の中で、入院患者に生薬を処方するシステムを確立するにあたり苦労して様々な制約を克服したというくだりを聞き、漢方薬でさえそんなに苦労するのなら、「いわんや鍼灸をや」と思ってしまいました。

 この講演の中で一番印象に残ったのは、先生の統合医療に関する姿勢です。
 「東洋医学も西洋医学も上手く組み合わせましょう。というのは間違いではないが、東洋医学の専門家の中には、あくまで東洋医学にこだわって追求する人間が必要。(西洋医学でも同様)」というような趣旨の事を仰っていました。私は統合医療という言葉に関しては、「うまく組み合わせましょう」という考えをしていた人間なので、ハッとさせられました。

 我々鍼灸師は、会津医療センター設立にあたって、鍼灸を取り入れる診療科が出来る事を期待している(そういう話を聞いた記憶もあるような…)ので、今回そのあたりのお話を少しでも聞けると良かったのですが、それについての話はなく、少し残念でした。

 午後の講演2は、「鍼刺激による内臓機能の調節」ということで、鍼灸学校で使用する生理学の教科書の著者として私たちに馴染み深い、佐藤優子先生のお話でした。
 鍼灸師が読むべき本として、学校で使う生理学の教科書の他に、体性-自律神経反射の生理学という本があります。この本はちょっと立ち読みしただけなので推測ですが、おそらく今日の内容は、この体性-自律神経反射の生理学に収められた内容が多かったのだと思います。私はちゃんと読んでいないので、新しい知識に触れることができ、勉強になりました。
 体性自律神経反射については、これまで「こんなもん」と分かったつもりでしたが、まだまだ勉強するべき内容が多いことに気付きました。

 質疑応答で、佐藤先生へ一つ質問をしました。
 「学生の時からの疑問なのですが、先生が執筆された教科書にある、カエルへの皮膚刺激と胃運動の関係で、四肢とお腹でそれぞれ活動亢進と活動抑制の反応が出るのに、お腹と同一分節の背中への刺激では変化がないという結果です。鍼灸治療では臨床的に背中のツボを使って胃の調子を整えることがあるので、不思議です。カエルと人間では違うかもしれませんが、このことについて先生のお考えをお聞かせ下さい。」
と質問をしました。
 ※間違い①:カエルでなくラットの間違いでした。(カエルの胃は、測定には小さすぎますよね)
 ※間違い②:佐藤先生が執筆した生理学の教科書には、この内容は記載されておらず、「はりきゅう理論」への論文の引用でした。

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 この質問に対して、納得のいく説明を頂きました。
 お答え頂いた内容で、普段の治療の裏付け(根拠でなく、あくまで考えですが)が一つ増えました。
 答えを知りたいですか?もったいないのでここでは教えません。そのうちどこかでポロリするかもしれません。

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