《NHKテレビテキスト 今日の健康》で過敏性腸症候群の記事を読みました。

「え?健康・病気の専門家がそんな素人向けの本を読むの?素人くさい」と思われてしまうかもしれませんね、、、。
私は専門家でも一般向けの本を読んだ方がいいと思ってます。一般向けの健康雑誌は難しいことをすごく簡単に書いています。復習になりますし、簡単に説明するための勉強にもなります。

過敏性腸症候群は、下痢や便秘を慢性的に繰り返し、腹痛やお腹の不快感を伴い、ストレス・不安・緊張で症状が悪化する病気です。通勤で下痢になることが度々あったり、仕事中何度も便意を催したりして、仕事・生活への影響が大きい病気でもあります。

《今日の健康》では、過敏性腸症候群の対処法として

  • 生活習慣の改善
  • 薬物療法
  • 心理療法

の3つについて説明していました。

薬物療法には、消化管の動きを調節する薬や、腸の動きに関係するセロトニンという神経伝達物質の働きを抑える薬、他に腸内細菌のバランスを整える乳酸菌製剤や、下痢止め、抗コリン薬、抗うつ薬や抗不安薬というように、病態に応じて様々な薬があることが紹介され、

心理療法では、筋肉に力を入れたり抜いたりすることで心身をリラックスさせる「筋弛緩法」や、偏った物の見方や考え方を修正してストレスを軽くする方向に行動を改める「認知行動療法」の説明がありました。

また、すぐに良くなる病気ではないので、焦らずに、少しずつ症状を改善していきましょう。とありました。

鍼灸治療では、過敏性腸症候群に対し、体性自律神経反射の作用により腸の動きを調節する効果が期待できます。動きすぎている場合には穏やかに、動きが鈍い場合には活発に動かす作用があります。

ストレスにより体に何らかの症状を感じている方は、全身の筋肉がこって固まり、肩こりや腰痛も併発していることが多いです。心理療法に「筋弛緩法」とありますが、鍼灸治療の力も借りると、より効果的に心身のリラックスが進むことが期待できます。

過敏性腸症候群に対する臨床研究の論文にも、患者さんのQOL改善に有効な治療法という評価があります。慢性的な症状であり、様々な医療的サポートが必要な病気ですが、その一手段として鍼灸治療もお勧めしたいです。

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