鍼(はり)治療の科学的な研究は日々進んでいます。様々な作用について解明されつつありますが、今日は、最もインパクトがある(と私は感じますが...)、遺伝子に関する研究について紹介します。

今回参考にしたのは、全日本鍼灸学会雑誌第57巻2号に収められている、第55回全日本鍼灸学会学術大会の特別講演の講演録です。演者は神戸大学大学院で遺伝子の研究をされている高岡裕准教授です。

私は、実際に講演を聞いたわけではありません。もし実際に聞いていたら、内容が難しく途中で長いまばたきに襲われていたことでしょう。講演録を読んでも非常に難しいのですが、私に理解できた範囲で簡単に説明します。

※下記の内容には、誤りがありました。訂正した内容を公開していますので、そちらをご参照下さい。

筋肉の修復や肥大は、サテライトセルという修復・肥大を促す細胞の働きと、ミオスタチンという修復・肥大を抑制する細胞の働きによって調節されているそうです。これら2つの細胞は遺伝子のスイッチのオン・オフにより働いたり休んだりします。

(運動などで筋肉が損傷をうけて)筋肉が修復・肥大するときには、サテライトセルの遺伝子のスイッチがオン、ミオスタチンの遺伝子のスイッチがオフになり、筋肉が修復・肥大しない平常時は、それぞれのスイッチが逆の状態になっているようです。

鍼通電療法という電気を流す鍼治療がありますが、この鍼の電気刺激により、2つの細胞の遺伝子のスイッチが切り替わり、筋肉の修復・肥大が促進される。

ということがわかっているようです。

この研究を行った高岡先生は、筋力回復のリハビリに鍼通電療法を併用することで、回復が早くなることを経験し、遺伝子に何か変化があるはずだと考えたそうです。

ややこしい説明になってしまいましたが、私が言いたかったことは、「鍼灸治療に関する研究が、遺伝子に関するところまで行われている」ということです。

私の説明では意味がわからない場合、全日本鍼灸学会のサイトから「遺伝子」で検索すると、講演録をPDFファイルで見ることが出来ます。(私の説明がハズレているかどうかも分かってしまいます。)

「つまらない」「わかりにくい」というご意見、受け付けています。