我が福鍼会では、震災ボランティアを振り返るワークショップをおこなっています。

ワークショップ 未来の鍼灸師への提言
「震災時の地域鍼灸ケアシステム」
―より良い地域医療に貢献するために―

というテーマ設定で、
・そのために今すぐできること
・将来に向けて取り組むべきこと
をワークショップ形式で議論しています。

9月末に準備を始めて、10月2日に第1回目のワークショップを実施しました。
明日11月20日には、第2回目ワークショップを行います。これが一応最終ワークショップになる予定です。
最終ワークショップ終了後は、得られた意見を整理して、来年1月の冬季学術講習会で公開します。また、鍼灸専門誌にも投稿する予定です。

今回のワークショップのアイデアとなったのは、9月に参加した“家庭医療サマーフォーラム2011in福島”です。震災時の対応を振り返るにあたり、地域医療という視点から考えていること(主催が福島県立医大の地域・家庭医療講座なので、地域医療という視点は当然なのですが)、ワークショップという手法が活発な議論をおこなうのにとても有効だったことに新鮮さを感じて、テーマ、手法とも真似ることにしました。

10月の第1回ワークショップでは、活発な意見交換が行われ、ある程度の手応えを感じましたが、進行役としては課題を感じました。

課題のひとつはテーマが分かりにくい。「未来の鍼灸師への提言」「震災時の地域鍼灸ケアシステム」「―より良い地域医療に貢献するために―」どれがテーマなのか、分かりにくい。

私個人としては、

震災時に感じた課題は、鍼灸及び鍼灸師の認知度が低く、我々の立場や社会的役割が不明確(ほとんどの人々にとっては「鍼灸の役割は無し」状態)であることに起因している。

従って、震災時に鍼灸及び鍼灸師が役立つためには、社会に認知され、我々の立場や役割を明確にして(何十年もかかるでしょうが・・・)行かなければならない。

そのために今我々が持つべきなのは「地域医療」の視点。

という考えで、「―より良い地域医療に貢献するために―」をメインにしたいのですが、個々により受け止め方が違うようです。「緊急対応マニュアル」的なものを作ると認識していたり・・・

まだワークショップは終わっていませんが、いま考えるとテーマ設定の段階で欲を出しすぎたかもしれません。震災ボランティアを振り返るワークショップに「地域医療」の視点を持ち込んだのは、ちょっと突っ込みすぎだった気がします。反省です。

ただし、ワークショップという手法を取り入れたことは非常に大きいことです。学びの質が全く変わります。今後も機会があったらどんどん使っていきます。

また、地域医療の視点も、社会の中で鍼灸や鍼灸師の役割を構築していく際に非常に大切になると感じているので、(今回はセッティングに失敗したものの)視点を持ち込んだことは良かったと思います。今後、「地域医療×鍼灸」で議論が大きく発展していくことを期待しています。