慢性閉塞性肺疾患(COPD)の労作時の息切れに鍼治療が有効

COPDの労作時息切れに対して、鍼治療が有効であるか研究が行なわれ、結果が出ています。
研究では、「薬物治療+鍼治療のグループ」と「薬物治療+プラセボ鍼治療のグループ」に分けて、歩行時の息切れ・呼吸機能・QOL等の変化を調べました。

「6分間歩行試験における労作時呼吸困難」「6分間歩行距離」「6分間歩行試験中の動脈酸素飽和度」「栄養状態(BMIと血中アルブミン)」で、鍼治療のグループがプラセボのグループに比較して効果があったことが確認されました。

※「6分間歩行試験中の動脈酸素飽和度」・・・労作時の動脈酸素飽和度はQOLと関係することから、この値の改善はQOL改善に沽券すると考えられます。
※「栄養状態(BMIと血中アルブミン)」・・・COPD患者には食事でも息切れをおこし十分に栄養を摂取できない場合があり、息切れの改善により栄養状態が改善されたと解釈されています。

上記結果は12週間という短期的な効果であり、今後の大規模・長期的な研究が求められていますが、鍼治療には労作時の酸素状態の改善、生活の質の改善、栄養状態の改善があり一定の効果が認められました。

COPDを患う方は大勢いらっしゃいますが、鍼治療の効果は全く知られていません。
多くの患者さんに効果を知って上手に活用していただきたいと考えています。