さまざまな症状の鍼灸

腕から手のシビレと痛みの鍼灸治療

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このページでは、腕から手のシビレと痛みの症状と、それに対する鍼灸治療についてご説明します。

鍼灸の治療方法には様々なものがありますが、ここでご説明する鍼灸治療はあくまで治療法の一例です。

 

鍼灸で治療できる腕から手のシビレと痛み

はてな

鍼灸では、どのような「腕~手のシビレと痛み」を治療できますか?

鍼灸では、以下のような腕から手のしびれと痛みに対応できます。

鍼灸で対応できる腕~手のシビレと痛み

  • 首を動かすと、手や腕のシビレ・痛みが強くなる。
  • 手が冷えて重だるい。シビレの場所は手全体。
  • 手のひらにシビレ・痛みがあり、手首の動きで強く感じる。
  • 手の小指側にシビレ・痛みがあり、肘の動きや角度で強くなる。
  • 手に力が入らない。とくに手や指を甲の方へ返す力が弱い。

上の症状が全てではありません。この症状と一致しない場合でもご相談下さい。

 

腕~手のシビレ・痛みの原因をどのように見分けるのか

はてな

鍼灸院では、腕~手のシビレ・痛みの原因をどうやって見分けるのですか?

問診と診察で丁寧に情報収集することで、原因を見つけます。

問診

問診では、とくに「シビレの場所」をよく確認します。神経は種類ごとに分布する場所が異なります。よって「シビレの場所」は原因を絞り込むために重要な情報です。

診察

シビレの診察では、原因となる場所に負荷をかけるような動作をおこなうことが多いです。負荷をかけて症状が出るかどうかで、原因がはっきり分かってきます。

このようにして、問診と診察で原因を絞り込んでいきます。

 

それぞれの原因に対する鍼灸の治療法

はてな

腕~手のシビレ・痛みの場合は、どのように鍼灸治療をおこないますか?

上に挙げた「鍼灸で対応できる腕~手のシビレ・痛み」の原因をみていきます。

腕~手のシビレ・痛みと「原因」

  • 首を動かすと、手や腕のシビレ・痛みが強くなる。→頚椎症性神経根症
  • 手が冷えて重だるい。シビレの場所は手全体。→胸郭出口症候群
  • 手のひらにシビレ・痛みがあり、手首の動きで強く感じる。→手根管症候群
  • 手の小指側にシビレ・痛みがあり、肘の動きや角度で強くなる。→肘部管症候群
  • 手に力が入らない。とくに手や指を甲の方へ返す力が弱い。→後骨間神経麻痺

ここから先では、これら5つの原因に対して鍼灸ではどのように治療するのか、ご説明します。

これら5つが全てではありません。これらと症状が異なる場合もご相談下さい。

 

頚椎症性神経根症

特徴

頚椎症性神経根症の特徴は「首を動かすと症状が強くなる」ということです。腕や手に伸びる神経が首で圧迫されているので、首を動かしたり、首の角度によって、しびれや痛みなどの症状が強くなります。

鍼灸

この場合、鍼灸治療では原因である首のツボを多く使います。首のほかには、肩甲骨や腕などしびれ・痛みの症状が出ている部位のつぼを使うことも多いです。

ココに注意

症状がひどい時期は、寝る姿勢によって痛みが強く出る場合も多いため、横になる姿勢に注意しながら治療をおこないます。

「痛くて仰向け姿勢を続けられない」という方も治療できますので、心配しなくて大丈夫です。

 

胸郭出口症候群

特徴

胸郭出口症候群の特徴は「しびれや痛みはあまりはっきりせず、重さやだるさを感じることが多い」「手の冷えを伴うことが多い」という2つです。

胸郭出口症候群の中でも、細かく見れば原因はいくつかありますが、おおくは、腕に向かう神経と血管の通り道が、固くなった筋肉によって狭められて症状が出ます。

鍼灸

鍼灸治療では、神経と血管を圧迫している筋肉をほぐして柔らかくします。首の前後、鎖骨まわり、肩甲骨、腕のツボを使います。

ストレッチでセルフケア

固くなった筋肉を柔らかくするには、ストレッチも有効です。首から胸の筋肉のストレッチは、治療効果を高めます。再発予防にも効果的です。詳しくは各鍼灸師へお尋ね下さい。

※全ての鍼灸師がストレッチを指導するわけではありません。ご了承下さい。

 

肘部管症候群

特徴

肘部管症候群では、手の小指がわに分布する神経が圧迫されて、手の小指がわにシビレや痛みを生じます。

さらに詳しく

「肘部管」というのは、神経が通る骨の溝のことです。肘の内側のほうにあります。

「肘部管」で神経が圧迫されるから「肘部管症候群」という名前がついています。

肘をぶつけて、手の方にビーンとシビレが走ったことはありませんか?ちょうど、あの部分が肘部管です。

鍼灸

肘部管症候群に対する鍼灸治療では、肘部管にあるツボを使います。

スポーツなどで肘に負担がかけたことが原因となる場合もあるので、その場合は肘の治療もおこないます。

 

手根管症候群

特徴

手のひらの基部に「手根管」という神経・血管・腱が通るトンネル状の組織があります。手根管で神経に負荷がかかり、痛み・しびれ・麻痺などの症状が生じるのが手根管症候群です。

鍼灸

手根管症候群に鍼灸治療を行う場合は、手根管のある手首内側のツボのほか、手根管を通る腱につながる前腕伸筋群のツボを使うことも多いです。

 

後骨間神経麻痺

特徴

後骨間神経症候群では、腕の筋肉を動かす神経が圧迫されて、腕から手の一部に力が入りにくくなります。

さらに詳しく

「後骨間神経」は、筋肉を動かす「運動神経」だけでできています。感覚を伝える「感覚神経」は含まれません。

したがって、後骨間神経麻痺では「力が入らない・力が弱い」という運動神経麻痺の症状です。シビレや痛みは生じません。

鍼灸

後骨間神経麻痺では、神経を圧迫している筋肉を柔らかくする治療をおこないます。

具体的には、肘から手首の間で、手の甲がわの筋肉です。

 

まとめ

  • 鍼灸治療は、さまざまな腕~手のシビレ・痛みに対応できます。
  • 原因には、色々なものがありますので、鍼灸治療の前に問診・診察で原因を絞り込みます。
  • 鍼灸には、それぞれの原因に応じた治療方法があります。

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