はりきゅう今泉治療院の【シンスプリントの針灸】
はりきゅう今泉治療院 院長の今泉洋平です。
シンスプリント対する針灸治療について、解説します。
「シンスプリントの症状で困っている」
「シンスプリントに対して、何か良い治療方法はないか」
「針灸でシンスプリントを改善したい」
という方はぜひご覧ください。
この記事を読んで「シンスプリントに対する針治療についてよくわかった!」と納得できた方は、ぜひ予約してハリを受けてみてください。
シンスプリントとは
シンスプリントは、オーバーユースで生じるすね内側の痛みのことです。
「脛骨の骨膜炎」のみをシンスプリントと呼ぶ場合と、「下腿後面の筋肉の障害」をシンスプリントに含む場合があり、専門家の間でも定義が一つに定まっていないようです。
当院では、「脛骨の骨膜炎」と「下腿後面の筋肉の障害」の2つが「シンスプリント」であると考えています。
なお、シンスプリンに似た痛みを引き起こすスポーツ傷害には、疲労骨折と慢性下腿コンパートメント症候群があり、これらとシンスプリントを見分けることも重要です。
シンスプリントの原因・発症メカニズム
シンスプリントは、スポーツにおけるランニングや跳躍で負荷が繰り返された結果、患部に負荷が蓄積して発生します。
「具体的にどんな力が働いて患部がダメージを受けるのか」という発症メカニズムについては、様々な説があります。
- 脛骨後面に付着する筋肉が繰り返し収縮し、骨膜が牽引力で微小損傷を受ける
- ランニングやジャンプの着地時に、脛骨が捻り応力を受けて、骨の微細損傷が蓄積する
- ランニングやジャンプの踏み切り時に、下腿後面の深層筋が過収縮する
- 踵骨や距骨のアライメント不良が、筋肉や脛骨の負荷を助長する
シンスプリントの重症度分類
シンスプリントには、Walsh分類という重症度の区分けがあります。
StageⅠ | 運動度にのみ痛み |
StageⅡ | 運動中に痛みがあるが、パフォーマンスには影響ない |
StageⅢ | 運動中に痛みがあり、パフォーマンスが低下する |
StageⅣ | 安静時にも、慢性的な持続する痛み |
重症になるほど治療期間を要し、運動の制限を検討する必要があります。
着地の痛みと踏切の痛みで、原因部位が異なる
シンスプリントの痛みは、主に「着地の時」と「踏切の時」に生じます。「着地の痛み」と「踏切の痛み」は、痛みの原因が異なるという考え方があります。
- 着地の痛みは、脛骨の骨膜に微細なダメージが蓄積したことによる骨膜炎の痛み
- 踏切の痛みは、ふくらはぎの筋肉の不具合による痛み
私が針灸治療でみている範囲では、上記二つを明確に区別しにくいのですが、「着地の痛み」は「骨膜炎」の可能性を考慮して、「治療期間は長めを提案」「必要に応じて練習の制限を提案」など、慎重に対応するようにしています。
シンスプリントに対する針灸治療
シンスプリントの針治療は、「痛みの発生源であるふくらはぎへの針」と「負荷をかける動作の原因になる股関節や太ももへの針」の2カ所です。
痛みの発生源であるふくらはぎへの施術
シンスプリントでは、ふくらはぎの表層と深層の筋肉に針治療を行います。
対象となる筋肉は、表層の腓腹筋とヒラメ筋、深層の後脛骨筋、長趾屈筋、長母指屈筋です。
負荷をかける動作の原因になる股関節や太ももへの針
シンスプリントの原因は、概ねランニングやジャンプの着地や踏切の負担であることが分かっています。
着地や踏切はふくらはぎだけでなく、股関節や太ももの筋肉も協力して行っています。シンスプリントの改善には、股関節と太ももの筋肉の固さを取り除くことも重要です。
太もも前の大腿四頭筋(大腿直筋、内側・外側広筋)、股関節の大殿筋、中殿筋、小殿筋、股関節と腰椎をつなぐ腸腰筋などが施術対象となります。
シンスプリントに対する針灸の回数・期間
シンスプリントの針治療は週1~2回の頻度で行います。
軽症であれば、2~4回くらいで改善することが多く、練習を休む必要もありません。
安静時にも痛みを感じる重症のケースは、治療期間が1か月以上必要なことも多いです。ジャンプやランニングを避けた方がいいでしょう。
シンスプリントに対するおすすめメニュー
初回:初診80分|6,300円
2回目以降:ハリ65分|5,300円
これらは症状改善向けのメニューです。シンスプリントでは針通電やマイクロカレントを併用することも多いです。
部活等でシンスプリントを引き起こすことも多いです。大学生以下は学割料金もご覧ください。
- 郡山市久留米5-111-34
- 郡山駅の南西4km/郡山市役所の南2.7km/郡山警察署の西1.9km/五百淵公園の南西1.1km
- 月水木金土 8時30分~13時/14時~21時
- 日曜日 8時30分~13時/14時~19時
- 休診 火曜日
このページでは、シンスプリントで困っている方へ、針灸治療について解説しました。
このページを読んで「シンスプリントにハリが効くって良くわかった」という方は、ぜひ予約してハリ治療を利用してみてください。
参考文献
八木 茂典. “シンスプリントの重症度分類と治療.” 整形・災害外科 59巻, 6号 (2016): 851-859. 金原出版.
中宿 伸哉. “シンスプリント.” 理学療法ジャーナル 56巻, 3号 (2022): 346-347. 医学書院.
塚原 隆司. “下腿骨疲労骨折・シンスプリント(内側脛骨ストレス症候群)の病態と治療.” 関節外科 基礎と臨床 41巻, 14号 (2022): 108-120. メジカルビュー社.
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