これはある30代後半の女性が、メニエール病によるめまいで鍼灸治療を受けた話です。
フワフワした「めまい」が、なかなか良くならない
メニエール病と耳鼻科で診断された「めまい」が、なかなかスッキリ良くならない。
1年前と半年前に、ひどいめまいを起こした。その時は、グルグル回る強いめまいで、ひどいときは吐き気が強くなり嘔吐した。
最近は落ち着いていて、回る感じはあまりないが、なんとなくフワフワした感じは残っている。
めまいと一緒にキーンとした耳鳴りや、耳がこもったような聴こえにくさが出ることも多い。
耳鼻科で処方された薬を飲んでいると、症状が軽減されて調子が良くなるが、トイレが近くなる。
仕事中、レジに入ることも多く、混んでいるとなかなかトイレに行くことはできない。薬を飲んでトイレが近くなるのは非常に困る。
何か他にめまいに良い方法はないかと思って、スマホで検索していたら、鍼灸がめまいに効くという情報を見たので、試してみることにした。
鍼灸院を訪れた
鍼灸治療の予約を入れた日、予約時刻に鍼灸院を訪ねた。
ネットで見ていた通りの普通の住宅だ。玄関のチャイムを押すと先生が現れて中に案内された。
まず受付用の用紙に必要事項を書いた。その後、先生からいろいろと質問され、それに対して答えた。
先生の説明によると、めまいの人の多くは、首や顎の筋肉がこっていて、そのコリをほぐすとよくなるらしい。
また、季節の変わり目などで自律神経が乱れてめまいを起こす人も多いとのことだ。
首や顎のコリはあまり自分では分からない。季節の変わり目は自分に当てはまるかもしれない。
その後、首や肩の動きを確認して、仰向けでお腹の硬さも確認した。
お腹の硬さは自律神経の乱れを確認する方法だそうだ。
私の場合は左下腹が固くて、東洋医学では「瘀血(おけつ)」という状態らしい。
それに応じたツボを使ってハリ治療をするという説明だった。
仰向けでは、足・腕・お腹・頭の側面のツボにハリをして、腕と頭のハリには電気も流した。電気は特に痛みや不快な感じもなかった。
仰向けの後は、うつ伏せ姿勢でハリ治療をした。うつ伏せでは、首の後ろ側から腰にかけて広い範囲にまんべんなくハリをして、首から背中はハリに電気も追加した。
仰向けもうつ伏せも、ハリを刺したまま10分間くらいおいて、そのあとハリを外した。
治療が終わった後、耳鳴りはきこえなくなっていた。めまいは元々強くなかったのでよく分からなかった。
あとは、全身がすっきりとして疲れが取れたような感じは心地よかった。特に頭のハリが効いたのか、頭がすごく軽くなって良かった。
めまいに関しては「直後に良くなる人もいれば、少し時間をおいてから良くなるのを感じる人もいます」と先生が言っていた。めまいに対する効果は、少し様子を見てみようと思う。
今後は「最初は週1回でハリ治療をして、良い状態が保てていたら、徐々に間隔をあけていきます」と説明された。とりあえず通ってみよう。
鍼灸治療の後
2回目のハリ治療までの間、1週間はフワフワしためまいを感じることはなかった。耳鳴りもなく、耳のこもった感じもすっきりしていて調子が良かった。
その後少しずつ間隔をあけてハリ治療を受けた。間をあけても良い調子を保てていたので、今は月1回のメンテナンスで通っている。
ハリを始めてから、めまい・耳鳴り・耳のこもりはひどくなっていない。
ハリから2~3週間経って、疲れがたまった時に少し気になることもあるが、ハリでメンテナンスするとすぐに良くなるので助かっている。
ハリ治療を受けてみて正解だったと思う。
なお、めまいの鍼灸治療について、
・ハリ治療が効くのはなぜ?
・どんなハリ治療をするの?
・ハリ治療何回で良くなる?
・ハリ治療を受ける場合、いつ・どんなタイミングが良いですか?
・当院のおすすめメニュー
という内容で下記ページで解説しています。
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