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はりきゅう今泉治療院の【アトピー性皮膚炎に対するハリ治療】

imaizumi

はりきゅう今泉治療院では、アトピー性皮膚炎に対して鍼灸治療を行っています。

「アトピー性皮膚炎で困っている」
「アトピー性皮膚炎がなかなか良くならないので、病院以外の治療方法も取り入れたい」
「アトピーにハリがいいらしいって聞いたけど、実際どうなの?」

このような方々向けに、アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療をご説明します。

アトピーにどんなハリ治療をするの?

アトピー性皮膚炎に対して鍼治療を行う場合、その方法は一つではありません。ここでは、はりきゅう今泉治療院で行う施術方法をご紹介します。

全身治療+局所治療

はりきゅう今泉治療院では、症状の部位と関係なく施術する全身治療と、症状の部位に合わせて行う局所治療を組み合わせて行います。

全身治療

アトピー性皮膚炎の針灸治療
全身治療で使うツボの例
はりきゅう今泉治療院

はりきゅう今泉治療院でアトピー性皮膚炎のハリ治療を行う場合、硬い筋肉に対して、「響き」と呼ばれる「ズーン」とした感じが生じるようなハリを行います。

「硬い筋肉」と「アトピー性皮膚炎」は一見無関係のようですが、筋肉に響きが生じるハリは、かゆみ緩和に効果的です。神経系を介したかゆみ抑制作用が強く働くのだと推測しています。

ズーンとした響きが苦手な方には、高周波の鍼通電に置き換えるなど、やり方を変更して施術します。

局所治療

はりきゅう今泉治療院では「散鍼」という方法も取り入れています。

「散鍼」は1ミリ未満のごく浅いハリを細かく行うハリです。かゆみや湿疹などの症状が強い部位に行います。

散鍼は、肌荒れやニキビなど皮膚のトラブル全般にも、効果的な方法です。
散鍼には、皮膚の血流が増えたり、ハリによる細かい傷が皮膚のターンオーバーを活性化させるなどの効果があると思われます。

ハリ治療の頻度や期間は?

はりきゅう今泉治療院では、基本的には、週1回で一定期間ハリ治療を継続します。2~3か月くらい続けることをおすすめしています。

「一時的に悪化した症状を早く改善したい」という場合であれば、1か月間程度(4~5回)利用するのも良いと思います。

アトピー性皮膚炎に対するおすすめメニュー

はりきゅう今泉治療院をアトピー性皮膚炎で利用する場合は、

  • 初回:初診80分(6,300円)
  • 2回目以降:ハリ65分(5,300円)

をお勧めしています。
これらは症状改善向けの標準メニューです。

ハリがアトピーに効くのはなぜ?

「ハリを刺してアトピーが良くなるって意味が分からない」
「痛みで痒さをごまかすだけとか?」

と思ってしまう方も多いことでしょう。
はりきゅう今泉治療院が「ハリ治療がアトピーに効く仕組み」をご説明します。

  1. ハリは「皮膚バリア機能」を回復させる
  2. ハリによるかゆみ神経の抑制
  3. 内因性オピオイド(内因性鎮痛物質)

これら3点から、鍼がアトピー性皮膚炎に効く仕組みをご説明します。

ハリは「皮膚バリア機能」を回復させる

ヒトの皮膚には「皮膚バリア機能」が備わっていて、外から異物や病原体が侵入することを防いでいます。

アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能が低下して、アレルゲンが皮膚の内部へ侵入してアレルギー反応を起こしたり、病原体が侵入して炎症を引き起こし、症状悪化の原因になっていることが分かっています。

ハリ治療は、皮膚バリア機能を回復させるのか?確かめるために実験が行われました。

人工的な肌荒れ状態を作り、ハリ治療を行って変化を観察したところ、ハリによって皮膚バリア機能が回復することが分かりました。

実験結果から、ハリがアトピー性皮膚炎の皮膚バリア機能を改善させて、症状を改善させると考えられています。

ハリがかゆみ神経を抑制する可能性

最近の研究で、

  • かゆみ専用の神経線維が、かゆみを伝える
  • 痛みの神経活動が興奮すると、かゆみの神経伝達が抑制される

ということが明らかになりました。(※以前は、かゆみ=痛みの弱い刺激と考えられていました)

この研究結果から、皮膚を掻いてかゆみが緩和される仕組みが、
「皮膚をかく刺激で痛みの神経活動が興奮して、かゆみの神経伝達が抑制される」
と考えられるようになりました。

ハリ治療は、痛み刺激の一種です。
「ハリの刺激がかゆみの神経活動を抑制して、アトピー性皮膚炎のかゆみを緩和させる」
と推測できます。

このような体の仕組みも、アトピー性皮膚炎の改善に役立っているのではないかと考えています。

内因性オピオイド(内因性鎮痛物質)

鍼によって、体内で内因性オピオイドが増えて、かゆみを緩和する可能性があります。

「内因性オピオイド」とは、脳や脊髄の中で、痛みや感情などをコントロールする物質です。

ハリ治療が体内のオピオイドを増やして、痛みを緩和することは過去の研究で分かっています。
また、ハリ刺激の条件を変えると、体内で増える内因性オピオイドの種類が変わることも知られています。

そして、最近の研究では、内因性オピオイドがかゆみに関わることが分かりました。

内因性オピオイドにはいくつか種類があり、ベータエンドルフィンとダイノルフィンがかゆみに関わります。ベータエンドルフィンが増えるとかゆみが強くなり、ダイノルフィンが増えるとかゆみが弱くなります。

ハリでアトピー性皮膚炎のかゆみが緩和される原因は、内因性オピオイドなのかもしれません。

また、ハリに100Hzの通電を行うと、体内でダイノルフィンが増えることが分かっているため、100Hzの鍼通電を行って、積極的にかゆみ緩和を図るのも一手法として使えそうです。

アトピー性皮膚炎にハリが効くって本当?

  1. 海外論文
  2. はりきゅう今泉治療院の症例

を示して、アトピー性皮膚炎に対するハリ治療の効果をご紹介します。

①海外論文:偽鍼と比べることで、アトピー性皮膚炎に対する鍼の効果を明らかにした研究

韓国の研究グループによる2021年の報告です。軽度から中等度のアトピー性皮膚炎に対する鍼治療の効果を、RCT(ランダム化比較試験)で調べました。

「本物のハリ治療を受けたグループ」と「偽のハリ治療を受けたグループ」を比べ、治療効果はSCORADというアトピー性皮膚炎の重症度を測る指標を使いました。

治療開始2週間目、4週間目、終了4週間後で、本物のハリ治療でアトピー性皮膚炎が有意に改善しました。
※「有意に」は「統計的に偶然や誤差ではない」と言える明確な差が出たことを示します。

このRCTでは、ハリによってアトピー性皮膚炎が比較的短期間で改善し、さらに治療終了後も一定期間効果が持続する可能性が示されました。

なお、「RCT(ランダム化比較試験)」は、治療効果を測るための定番の手法です。一般には知られていないので、簡単にRCTについて説明しておきます。

Q
RCTについての説明(タップで展開)
  • 「本物のハリ治療」と「偽のハリ治療」を比べることで、ハリ治療の効果を明確にします。薬の効果を確かめるために、偽薬と比べる方法にならっています。
  • 患者が「本物のハリ治療か、偽のハリ治療か」わからないようにして施術します。また、治療効果を測る評価者も、各患者に施された治療が本物か偽物かわからない状態にします。
    これは、「本物の治療だから効くはず」「偽だから効かないはず」という思い込みなどの影響を取り除く手法です。これを「二重盲検」や「ダブルブラインド」と呼び、RCTで重要な要素です。
  • また「ランダム化」も重要です。「どの患者に本物の治療を行うのか」は、くじ引きのような形を使います。「ハリが効きそうな患者に本物のハリを行って、良い結果が出るようにしよう」という無意識のお手盛りやずるい細工を防ぐための方法です。

②はりきゅう今泉治療院の症例

週1回のハリ治療を約2か月間続けて、症状が大きく改善したケースをご紹介します。

当院では、Skindex16という質問紙を使ってアトピー性皮膚炎の症状をはかり、治療効果を把握しています。治療開始時に2.9だった値が約2か月後に0.5まで低下しています。

skindex16推移 2か月のハリ治療で改善 はりきゅう今泉治療院
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