不妊症に対する鍼灸は、あまり知られていませんので、不安や疑問を持つ方が多くいらっしゃると思います。



このページでは、はりきゅう今泉治療院でおこなう不妊鍼灸についてご説明します。
なお、ページ最下部に予診票(男女別)のPDFファイルを掲載していますので、受診される際はご活用下さい。
はりきゅう今泉治療院でおこなう不妊鍼灸の特徴
- 女性の不妊症・男性不妊の両方に対応します。
- プライバシーを確保した施術室で、安心して鍼灸を受けられます。
- 不妊症に対する科学的な知見を取り入れて施術しています。
女性の不妊症・男性不妊の両方に対応します。


不妊の原因は、男女両方にあります。
さらに「約半分は男性側に原因がある」という調査結果もあり、妊活・不妊治療にご夫婦の協力は欠かせないものです。
はりきゅう今泉治療院は、女性の不妊症だけでなく、男性不妊にも対応しています。
プライバシーを確保した施術室で、安心して鍼灸を受けられます。


妊活や不妊治療は、できるだけ周囲の人や知人に知られないようにしたいですよね?
はりきゅう今泉治療院は、プライバシーをまもる施術環境を用意していますので、安心して通院することができます。
- ベッド1台、完全予約制
- 施術者1名が一対一で対応
- 一対一で丁寧な対応
不妊鍼灸に関する科学的な知見を取り入れた施術法


鍼灸では科学的な研究が行われています。
それによって、鍼灸が男女の生殖機能へどう作用するかについて、分かってきています。
はりきゅう今泉治療院では、科学的にわかっていることを取り入れながら、不妊症の鍼灸をおこなっています。
女性の不妊症に対する鍼灸



女性の不妊鍼灸について、下記の3点に分けてご説明します。
- 不妊症に対する鍼灸の目的
- 鍼灸の対象となる方
- 施術をうけるペースと期間
不妊症に対する鍼灸の目的
鍼灸は、ツボの選び方や刺激の仕方によって、卵巣や子宮の血流量を増やす作用があります。
これらの作用を利用して、
- 卵巣で質の良い卵を育てる
- 着床・妊娠しやすい内膜の環境を整える
という目的で、鍼灸治療をおこないます。
鍼灸の対象となる方
すでに、病院に通っていて、不妊症の原因を調べる検査を行い、治療を始めている方が対象となります。
鍼灸が病院の治療に悪影響を与えることはありませんので、ご安心ください。
また、鍼灸の場合は、基本的に病名に関わらず治療することができます。
(※病院の治療は続けて、鍼灸を併用する形でおこないます。)
それは、不妊の原因自体を鍼灸で取り除くのではなく、子宮や卵巣の機能を上げて、妊娠しやすいように体を整える方法だからです。
このあたりは、文章では納得しにくいかもしれませんので、
「〇〇症と診断されたけど、鍼灸治療はできますか?」
「□□の場合は鍼灸を受けられますか?」
など、お問い合わせいただければ、ご説明いたします。
女性の不妊症における施術のペースと期間
施術のペース
施術のペースは、週1回を基本としています。
毎週きっちり同じ曜日でなくても大丈夫です。
生理の周期によって施術を受ける日を調整する必要はありません。
また、年齢が上がると、少し回数を増やして週1.5回くらい必要だと感じています。
30台後半以降の方は、少し多めのペースをご提案して、相談しながら決めています。
施術の期間
妊娠するまでの期間はそれぞれ異なるので、半年以内で終了する方もいれば、1年以上かかる方もいます。
体外受精の場合、鍼灸をはじめて3ヶ月以降から、採卵で得られる胚の数が増える傾向があることから、効果が出始めるには最低3ヶ月は必要だと考えています。
(鍼灸により体外受精でみられる変化については、下記の「はりきゅう今泉治療院のデータ」で説明しています。)
はりきゅう今泉治療院のデータ|女性の場合
当院で鍼灸治療を受けた方々の状況をまとめましたので、参考にしてください。
【はりきゅう今泉治療院のデータ】
- 鍼灸をはじめた年齢
- 鍼灸をはじめたとき、病院でおこなっていた不妊治療の種類
- 鍼灸をはじめたときの不妊治療歴(年数)
- 鍼灸をはじめてから妊娠したときの年齢
- 体外受精に関するデータ
1)「採卵で得られた胚の個数」を鍼灸をはじめる前後で比較
2)「鍼灸を受けた期間」と「胚の個数」
3)「着床する胚の割合」を鍼灸をはじめる前後で比較
鍼灸をはじめた年齢
当院を受診した方が、妊活・不妊治療に鍼灸を取り入れたときの年齢をまとめました。
30~34歳 38%
35~39歳 38%
40歳以上 24%
7割以上が30代の方で、40代の方も2割以上いらっしゃいます。
年齢が若いほうが妊娠の確率は高いので、鍼灸をはじめる場合も早いほうがいいです。
鍼灸をはじめたとき、病院でおこなっていた不妊治療の種類
当院を受診されたとき、病院で受けていた不妊治療の種類をまとめました。
タイミング法 4%
人工授精 41%
体外受精 50%
病院の治療を中断 5%
鍼灸をはじめたとき、病院の不妊治療歴(年数)
当院で鍼灸をはじめた時点で、病院の不妊治療を何年おこなってきたか、まとめました。
1年未満 28%
1年以上2年未満 24%
2年以上3年未満 24%
3年以上 24%
鍼灸をはじめてから妊娠したときの年齢
当院で鍼灸をはじめてから妊娠した方が、妊娠した時点の年齢をまとめました。
30~34歳 14%
35~39歳 72%
40歳以上 14%
体外受精に関するデータ
体外受精の場合、採卵や移殖の回数・個数を記録することで、鍼灸の効果が出ているかどうか、ある程度チェックできます。
数年分のデータをまとめることができました。
1)鍼灸で「採卵でできた胚の個数」が増えたか?
2)「鍼灸を受けた期間」によって「胚の個数」が変わるか?
3)鍼灸で「着床する胚の割合」が増えたか?
の3つに分けてご説明します。
1)鍼灸で「採卵でできた胚の個数」が増えたか?
「鍼灸をはじめる前と、鍼灸をはじめた後の両方で採卵をおこなった方」を対象に計算しました。
一人ひとり別々に、採卵1回あたりに得られた胚の個数の平均を算出して、鍼灸をはじめる「前」と「後」で比べました。
減少・変化なし 14%
1個未満の増加 57%
1個以上の増加 29%
全ての方で胚の数が増えるわけではなく、14%の方は「減少・変化なし」でした。
採卵1回あたりの胚が増えた方は、全体の86%でした。
増えた方のうち、採卵1回あたり1個未満の増加が57%、採卵1回あたり1個以上の増加が29%でした。
増加の幅が大きいわけではありませんが、胚の個数が増えれば、限られた期間で採卵→移殖のサイクルを多くおこなうことにつながり、妊娠の確率アップへ貢献できると考えています。
2)「鍼灸を受けた期間」によって「胚の個数」が変わるか?
採卵でできた胚の個数を「鍼灸を受けた期間が3ヶ月間未満と3ヶ月間以上」に分けて比べました。
(鍼灸をはじめて3ヶ月未満の採卵でできた胚の個数)÷(鍼灸をはじめて3ヶ月以上の採卵でできた胚の個数)=1.6
鍼灸をはじめて「3ヶ月以上」の方は、「3ヶ月未満」の方とくらべて、採卵1回あたりでできる胚の個数が、平均1.6倍に増えました。
鍼灸で採卵結果を改善するには3ヶ月間の期間が必要、と以前から言われています。
当院の施術でも、同じ傾向がみられました。
体外受精をおこなっている方は、採卵の前に3ヶ月間以上の鍼灸の期間を確保することをおすすめします。
3)鍼灸で「着床する胚の割合」が増えたか?
「鍼灸をはじめる前の採卵」でできた胚と、「鍼灸をはじめた後の採卵」でできた胚とで、着床する胚の割合を比べました。
なお、精液検査の結果が悪いご夫婦のデータを除いて計算しました。
すると、
鍼灸をはじめた後の採卵で得られた胚は、はじめる前に比べて、着床する胚の割合が平均2.1倍に増加しました。
男性の場合


男性不妊については、下記の内容をご説明します。
- 鍼灸の対象となる方
- 男性不妊に対する施術目的
- 施術をうけるペースと期間
鍼灸の対象となる方
- 精子濃度、運動率など、精液検査の結果で悪い数値がある
- ED、射精障害などの精機能障害
という方を対象に、鍼灸施術をおこなっています。
男性不妊に対する鍼灸の施術目的
鍼灸には、以下の作用があることが分かっています。
- 【作用1】精子濃度の改善
- 【作用2】精子の運動率の改善
- 【作用3】勃起機能の改善
これら3つの作用を利用して、
男性不妊に対して、下記の目的で施術を行います。
- 精子濃度の改善
- 精子の運動率の改善
- 勃起障害 EDの改善
- 射精障害の改善
男性不妊の場合、施術をうけるペースと期間
以下の3つの目的ごとに、頻度と期間をご説明します。
- 精子濃度の改善
- 運動率の改善
- 勃起障害(ED)、射精障害
【精子濃度の改善】における施術の頻度と期間
- ペース:週1回
- 期間:約3ヶ月間~
精巣で精子をつくるサイクルは約80日間です。
週に1回のペースで施術を行い、最低3ヶ月間続けます。
妊活・不妊治療中は、良い状態を維持するために、週1回の鍼灸を続けていきます。
【運動率の改善】における施術の頻度と期間
運動率の改善を目的におこなう場合、2通りの方法があります。
- 人工授精や体外受精の前、数日以内に施術
- 不妊治療中はコンスタントに週1回を継続
鍼の施術で運動率が上がる効果は、施術から数日後に現れます。
したがって、人工授精や体外受精で、採精を行う数日前に施術を受ければ、運動率の向上が期待できます。
しかし、人工授精や体外受精の時だけ運動率が高いよりも、普段から運動率が高いほうが、当然妊娠の確率が高くなると考えられます。
したがって、不妊治療中は週1回の鍼灸を続けることをおすすめしています。
【勃起障害・射精障害】における鍼灸の頻度と期間
勃起障害と射精障害に対して行う場合、頻度と期間は下記のとおりです。
- 頻度:週1回
- 期間:2~3ヶ月間
- 1ヶ月ごとに変化を確認し、2~3ヶ月継続します。
- 良い変化が現れた場合は、効果を維持するために同じペースで施術を続けます。
不妊鍼灸の概要|男女まとめて解説
ここでは、女性の不妊症と男性不妊で共通する概要を紹介します。
施術部位と機器
- 鍼灸の施術部位:足首~太もも、下腹部、腰~お尻のツボ
- スーパーライザー:首・下腹部で自律神経と血管の通り道に近赤外線を照射
- その他:鍼通電、電子温灸なども行います。
スーパーライザー
手順
- 姿勢:仰向け→うつ伏せの順序
- 時間:1回の施術で約70分
不妊症以外の症状を同時に施術する場合は、80分~90分程度かかることもあります。
※他の症状を一緒に施術した場合も、料金は一律同じです。
予診票
下記の予診票は、女性の不妊症と男性不妊の場合に、初診で書いていただくものです。
印刷・記入の上、初診のときに持参されれば少し手間が省けます。