鍼灸治療で使う針の種類|ハリを知って、安心して鍼灸院に行こう♪
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2023年6月13日 読みやすいように文章の表現を修正しました。
2023年11月17日 鍼灸ノートからこのページへ記事を移動しました。
鍼灸を受けたことがない方に向けて、鍼灸師がハリの種類について解説します。
なお、鍼は「はり」と読みます。鍼灸は「しんきゅう」と読みます。「鍼」は「針」の旧字体です。
ハリ治療といえばこの針
ハリ治療で一般的に使われる針は毫鍼(ごうしん)です。
みなさんが鍼灸院で治療を受ける際に、最も多く使われているものです。
毫鍼には、太さと長さの異なるものがあります。
針の太さは細いもので0.10mm。髪の毛とほとんど同じ。
毫鍼の太さは、最も細いもので0.10mm。これで髪の毛くらいの太さと言われています。
日本のメーカーが販売している製品で、最も太いのは0.30mmくらいです。
鍼灸院でよく使われている太さは、0.16~0.20mmの比較的細いものです。
最近よく行われるようになった美容鍼では、0.12mmや0.14mmという極細の鍼が多く使われています。
長さは3~5センチがよく使われる
針の長さは、通常3センチから12センチのものがメーカーで取り扱われています。
鍼灸師がよく使うのは3センチから5センチです。
腰やお尻など厚みのある部位で、深い位置に対して治療を行う場合、長いものも使われます。
針の材質はステンレス
毫鍼の材質はステンレスが主です。
金や銀の鍼もありますが、非常に希です。
使い捨てのハリ|使い捨てなら感染の危険性はない。
また、鍼が使い捨てかどうかという点も、患者さんにとっては気になるところです。
今の鍼はほとんどが使い捨てです。使い捨て以外の鍼を使っている鍼灸師がいるらしいのですが、知り合いには一人もいません。鍼灸師の私が使い捨てでない針を使う鍼灸師を知らないのですから、相当少ないです。
使い捨てではない場合も、洗浄・消毒を行わなければならないので、安全面や衛生面の心配ないです。患者さんごとに専用の鍼をストックしていると聞いたこともあります。
もし心配な方は、予約の際に「鍼は使い捨てですか?」と尋ねて下さい。「使い捨てではない」という返答で、それが嫌であれば予約しなくても大丈夫でしょう。
なお、毫鍼は関係法令等に従って製造・管理されており、衛生面・安全面で問題ありません。この点は下記の記事をご参照下さい。
「細い針でも、使い捨てでも、刺さったら痛いでしょ!」という方は、こちらをご覧ください↓↓
テープで皮膚にとめる針|鍼灸院でよく使います
毫鍼の次によく使われているのは、皮内鍼です。「ひないしん」と読みます。
皮内鍼は、数ミリ以内の短い鍼で、テープで皮膚に固定して使います。
毫鍼に比べて効果は小さいですが、貼ったまま効果を持続的に与えられるので、重宝しています。
パイオネックス|ペタペタ貼れるので使いやすい
まず最もポピュラーなパイオネックス(セイリン社製)についてご説明します。
当院でもパイオネックスはよく使っています。
パイオネックスは、シールと鍼が一体になったもので、シールをペタペタ貼るようにして使えるので非常に便利です。
鍼の長さは0.3ミリ~1.5ミリまであり、0.3~0.6ミリの非常に短いものがよく使われています。
私は0.3ミリをよく使いますが、貼り付けていてほぼ何も感じません。長めのパイオネックスは若干チクチクした感じがします。
チクチクする場合に「我慢して貼っていなさい!」「チクチクに耐えないと治らないからね!」と、強要する鍼灸師はいないと思います。
「じゃあ短いのに変えましょう」とか「シール鍼はやめましょうか」と対応するのが普通です。ハリ治療は苦痛を強要する治療ではありません。安心してください。
刺さない鍼|刺さないタイプも時々使います
最後に刺さないタイプの鍼である接触鍼をご紹介します。
接触鍼は、鍼という名前がついていますが、刺しません。
皮膚の上を転がしたり、皮膚をさすったり、または皮膚に押し当てるなどの使い方をする鍼です。
当院では、治療の最後に首や肩などにつっぱり感や張り感が残った場合に、ローラー鍼(写真右から1、2番目)を使います。
接触鍼は、施術の補助として使うことがほとんどですが、小さい子供の治療では接触鍼を中心に使うこともあります。
このページでは、針灸治療で使う針の種類についてご説明しました。
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